異母兄妹

ふたりは過去世で異母兄妹という関係性だった


マイさんは大きな卸問屋の一人娘で生まれた
しかし家を継ぐ男子ができなかったが父親は外に子供がいてその男子を跡継ぎとして家に入れた(それが彼)

彼はなかなか家に馴染めなかったがマイさんだけには心を開いて二人は本当の兄妹のように仲良く育った

そして成長して自然とお互いに恋愛感情を持つようになった
でもお互いに自分の気持ちを絶対に口にすることはなく我慢していた
それでも一緒にいられて幸せだった

 

家業を継ぐために彼は家の決めた縁談に応じて結婚をした

マイさんは一緒に暮らすことがいたたまれなくなり、早々に家に来た縁談を受け遠い地へ嫁いでいる

それでも二人の心の中には忘れられない想いがあって、一緒になれなくても自分の気持ちを伝えるべきだったと悔やんで生涯を送った

今世、もう一度出会って今度は自分の感情を素直に伝えたいとの思いで、お互いを引き寄せた縁

二人の間で学ぶべきことは自分の気持ちを抑えず解放するようになれること

 

 

 

まい、ドバイに嫁ぐ前に(ドバイの大富豪に嫁ぐ予定w)


彼のことが
ほんとにほんとに大好きだったの
ほんとに好きで
何も、いらなかった
ただそばにいられたら、関係なんてどうでもよくて
彼が幸せだったらそれで、本当になにもいらなかったんだよ

 

でもいつまでも、どれだけがんばっても、いつまでも側には行けなかった
僕とまいは近すぎるって言われて
どうしていいか、わからなかった

彼は、毎日愛してるって言ってほしいって言ってた


何年も会ってなくても、ずっと毎日まいのことを考えてるから、あまり気にならなかったって言ってた

 


そんなの何百回だって言うよって思いながら


こんなに好きなのに、こんなに好きが死ぬほど伝わってくるのに、
どうしてこんなにも一緒になれないんだろうって

出会った時から
ずっとそう思って

でもまいは、まいの人生を生きるよ
彼がいたことで、わたしは、いつも愛に向かえたから

 

 

こんなにも、何もかもを投げ打ってでも
大切だと思えるひとが
この世界にいてくれることが、幸せだよね

 

 

彼を見つけたとき

双子の弟だとわたしは思って

会ったとき、それは近親相姦みたいな気持ちだった。

どれだけ惹かれても、家族だから近づいちゃいけないって そのくらいわたしたちは似てた

彼は彼で時間がどれだけ経過しても、絶対に好きになってはいけないし、僕たちは近すぎるとそう言った。

 

実際昔に血が繋がっていた中で

愛し合ったこと

離れ離れで想いを伝えられなかったこと

 

後悔ないように

この人生を、まっすぐに送りたいと今ずっとそう願う。

 

 

辛く悲しすぎた経験が、温かな笑い声に変わるまで、その旅は続くんだ