助けてくれる人

まいにち
たくさんのことにつまづいて
ほんとうに苦しんで
ひたすらに泣いて
それでも誰にも
気づいてもらえないことが
許せなくて
自分が、パニックになるたびに
たおくんや周りを傷つけるみたいになることが
許せなくて
そういう自分が、たまらなく嫌だった

 

でも、どんなに嫌いな自分でも
それを受け入れたり、ゆるしたり
愛していくことが

わたしが本当に自分の人生を歩むために
わたしが自分の愛を世界に拡げるために
ジュン君と一緒になるために
必要なことなんだと

そう言われてから

一生懸命
自分のこと
許した

ジュン君にどうしても会いたかったから

がんばれた

 

やっと、ジュン君のためじゃなくて

自分のたいせつな命のために、日々を過ごせるようになった

 

パニックになるときに
何も知らない人から見るとただ、キレて暴れる人間的にひどいと思われることも
それで誰もがまいの元を去ったこと

誰ともいられないこと

 

たすけがいるのに、たすけてもらえないこと

 

いやでいやで、
しぬほどいやで、
ほんとうに死んだ方が楽だって
毎日おもったけど

でも

わたしだけは、ちゃんとわかってるから大丈夫だよ

だれもこの苦しさわからなくても、
わたしは、どうしてそうなってるのかも

たすけてもらえれば、一ミリも苦しまなくて済む方法があることも
わたしは普通だってことも

ちゃんと
わかってるから

 

まいは、悪くないから
だいじょうぶだよって

いやだったね
ほんとうに辛かったね
だれも気づいてくれなくて、いやだね

二重人格だと言われて、死にたいくらい辛かったねって

 

何回も何回も
じぶんを抱きしめるようにして

がんばってきた

 

 

もうこの世界には、希望なんてないんだと
思う前に

もう一回、ちゃんとひつような助けてくれるひとが
きてくれるように
お祈りする日々

 

 

本当に辛かったときに

わたしは、ちゃんと
たすけを探そうと
ほんとうにほんとうにがんばったんだ。

 

全国の支援のばしょに電話をかけて
市内のぜんぶの場所にもがんばって行ったし、
でも、
だめだった。

みじめだとわかっていても、愛するひとたちを困らせるとわかっていても、恥ずかしくて傷つくとわかっても、

 

勇気を出して、何百回と

たすけてほしいとお願いした。

でも、

だれからも、返信はこなかった。

 

 

パニックゼロは可能だと活動してる、山田ゆみこ先生に電話をかけたとき、全部わかってる安心感に涙がとまらなかったけど

でも、ちゃんと自閉症のことをわかってパニックを防げるひとが
いかに少ないかも
話してて、すごくよくわかって

わたしはもう、期待をするのをやめたんだ。

 

 

森先生のところに1年前にいったときに
ジュンは、同じところでつまづくからこそ、まいをどう助けたらいいかがわかる、お互い支えあうことができると
言われたとき

そうか、とわたしはおもって

 

たすけてくれるひとは、かならずしも大人(定型発達)であるひつようはなくて
むしろ、発達障害のきもちがわかるからこそ、
どう助けたらいいのかわかる、
というのが理解できた。

 

あきちゃんがそばで支えてくれたときも、できないからこそ
わたしの困ることをいつも、理解してくれた。

でも、そういうみんなは、同じように助けを必要としてるから
支えるだけではもたない。

支えてもらうからこそ、支えることができる

そのとてもシンプルなことも

 

 

 

わたしは、どうしたいのかなって必死で

考えた

 

 

まいと同じ自閉のなぎに、ゆきちゃんがいたみたいに
でもきっといつか、なぎが大人になって
ゆきちゃんがずっと面倒を見るわけにいかなくなったときに
なぎはきっと
ゆきちゃんに代わる、パートナーや
一生フォローをしてくれるひとを見つけないといけない。

 

道に迷わないように文字を読んでくれて
行き方をおしえてくえて
なんかいも時間を確認してくれて
にもつの準備ができないことを理解してくれて
へやが散らかるまえに、片付けないと苦しいんだと
わかってくれて
図書館の返却の期限が過ぎて泣いても、怒られないからだいじょうぶだよと
教えてくれるひと

病院にいきたくても、ひとりではいけないこと

ゴミを捨てる曜日もわからないし、ダンボールの箱も
ひとりでは開けられないこと

行きたい場所には、連れてってもらわないといけないこと

 

ちゃんと、3歳のこどもと同じなんだと

わかってくれるひと

 

 

いままで、そうして
理解して寄り添ってくれたすべてのひとを
おもいだして
ありがとうと思うけど

 

わたしの3歳は、このさきも一生続くから

そのたすけが
一生必要なんだとわかって
一生、ちゃんとそばにいてくれるひとを

見つけないといけない。

 

 

そのために、わたしは
最後までわたしの味方でいて、
最後まで許し続けてあげて、
わかってあげて、
励ましてあげるよ

 

絶対にみつかるからねって

 

 

 

わたしは、山田ゆみこ先生みたいに

パニック?ならないよ。全部事前に防げるんだから。と力強く笑うひとに出会う。

ゆきちゃんみたいに、

気づいてあげれなくてごめん!と、ほんとの親の愛で、こどもを支えらるひとに出会う。

 

ひとりの人間として尊重しながらも、その苦しさを理解して手をさしのべてくれるひとが、必ずこの世界にいるから。

 

 

わたしを、一生ちゃんとそばで、こどもとおとなの両方のまいを

愛してくれるひとは

必ずこの世界にいるから。

 

それが、わたしだから

大好きでいていいよ

愛してるよ

 

あとちょっと
がんばろうね

 

 

この世界のすべては、いい面があれば、悪い面もあって、その両方でなりたってる。

だから、苦しみを理解できないひとたちは、
まいをさらに苦しめるかもしれないけど、
でも、
その反面、そのひとたちは
毎日困ることは少なくて、苦しくないということで、
それはすごく嬉しくて、いいことだよ。

 

だから、わたしを苦しめる人たちを、許していい。
許すことで、これ以上わたしが苦しむことはない。

最初から苦しめられてるから、増えることはないから、
だから、
許していいよ。

 

わたしが、わたしを自由にしてあげていいよ。

大好きだよ。

 

 

鳥の声がきこえる。