産んでくれて、ありがとう

じぶんの元に
ミラクルな癒しと気づきが起こるたびに
まるでその場で呼応するように
タオ君の中に癒しと気づきが起こってゆく
その愛の派生は、今まで経験したことないくらいに
美しく、つながっていて

わたしが、本心から自分のことを愛せるようになった
しるし のようなものなんだと思う

ままが、笑っていてくれたらぼくは、幸せだよ
そう言って泣くタオ君の涙には、悲しみじゃなくて
馴染みある、愛で溢れていた

ことばじゃなくて
あたまじゃなくて

ああ、わたしが笑っていることが
こんなにも、だれかの幸せに直結していたんだと
ただ
肌で感じた、よるだった

おやこの愛は
息子と母親の愛は
絶対だなんて
わたしはそうは、おもわない

だれもが、お母さんを愛しているとはかぎらないし、
だれもが、息子を愛しているとはかぎらない。

わたしとたおくんは、ひとりのひとと、ひととして
本当の愛と信頼を結ぶまでに
ただ地道に、前へ進むことを選んだのだとそうおもった。

いままでに見たことのない景色が、
頂の景色が

まだ更新され続けてゆくひび

いのちは、愛で燃やされている。

たおくんに
生まれてきてくれて、ありがとうと
こころから伝えると
ママも、うんでくれてありがとう
そう言ったたおくん

タオ君が、いま、これまでの辛かった時間をいやして
ほんとうに、愛の中で幸せを感じていられることが
笑っていることが

なによりの
わたしへのcompensationだ。

生きていてよかったと
心底思った夜

お母さんに、
うんでくれてありがとうと伝えた。

タオ君を産めて、わたしはこんなにも幸せなのは
お母さんのおかげだと、そう言えた。