Keywordsセラピスト

 

優しい、

1日だった。

胸が苦しいほどに。

 

わたしの電話はもう、好きなひとや愛するひとから電話がかかってくることは

ほとんど無くて

それはとても悲しいことだけど

いつしかその静けさにも、

もう慣れてしまった。

 

ついこの間までは

ずっとひたすらに

誰かからの電話が鳴るのを

ずっと無意識に

ひたすらに

待ち続けていたような感じがした気がする。

 

ようやくそこを抜けたことが

嬉しかった。

 

昼間に眠る間に珍しく電話が鳴って、相手はピンカさんだった。(ヒーラーさん)

なにかあったわけじゃないけど、結局この数日間のことをお互いキャッチアップするうちに

あれよあれよと苦しさが涙とともに吐き出されて

2人とも泣いていた。

 

自分がいつかセラピストとしてくぐりぬけた、でも今思い返しても胸が痛むようなことを

ピンカさんは真正面から取り組んでるところだった。

わたしはわたしで、同じ数日間に

とても大事な局面を受け入れていかねばいけなくて

お互いの「誰かを救う」「誰かに救ってもらう」

ための学びは、別方向から同じ場所に伸びているのがわかった。

 

ひとが愛を学んでゆくとき

何かを説明してわかることはとても少ないと思う。

ただその高尚な苦しみのことを

わたしは誰よりも理解しているつもりで、その涙がいつか更なる優しさと愛に色を塗りかえてゆきますようにと強く願った。

 

ひとの苦しみには

いろいろある。

 

地獄のように苦しむひとたちを前に、その度合い 理由 学び 痛み なにかを乗り越えてゆくのに

いい悪いもなければ、どちらがえらいとか格下というのも存在しない。

 

ただ、果てしなく愛の階段を高くまで上がっていかなければ決して見えない苦しみというのは存在する。

そういうのはもう

欲しいものが手に入らないとかの次元の苦しさじゃなくて

ただこの世界が調和に満ちてゆきますようにと願うあまりの、尊く、そして

言葉にならないほどの信じられない痛みなのだ。

 

自分と同じようにくぐり抜けてきた先輩として、誰かが道を歩いてくれることは

それほどありがたいことは無いし、

同じように人を癒すことを続けてきた同志として

その想いを、絶対に支えたいとそんなふうに思う一日だった。

 

いつかわたしも

大切なひとを救たくて

苦しみ抜いた。

この世界がなぜこんなにも歪みだらけなのかがたまらなく哀しくて、

苦しみ抜いた。

 

 

そしてなお、できないことが山ほどある世界で

救えないいのちや

助けられない苦しみに満ちたこの世界で

 

わたしたちは光になってゆかなければいけない。

 

気丈に見えるそんなひとたちの

くぐり抜けてきた深い闇はきっと

多くの人にとって、きっと

想像すらできないくらいに
悩みの次元も違うけれど

 

今日わたしとしばらく話したあとには

一緒に笑い声が聞けて

迷いながら作りつづけた自分の香りで、安心や愛をたくさん受け取ってもらえて

本当に嬉しかった。

 

同じ道を

別の場所で共に歩んでくれるひとがいることは

この人生を切り拓いてゆく上で

この上ない幸運でありがたいことだと思った。

 

 

別々の方向から

同じ場所を目指す人たちによって

この世界は確実に愛に向かってゆく。

 

みんなが大好きでい合える

愛しあえて

理解しあえて

助けあえる

 

シンプルな世界

そゆのがいいよね。といつもピッタリ一致して

 

 

マイさんは

この世界のたからものなんだよと

そう言ってもらえて嬉しかった。

 

そしてあなたもそうなんだ、と何度も思った。

 

本当の愛を感じられる場所を

守りたい

創りたい

支えたい

知ってから知らずかその場所を世界へ必死で与えようとしているみんなを

安心させられるように

 

自分のいる場所もまた、いつも

こんなふうにサンクチュアリであれるように。

 

優しい雨の中で

焼いたタオ君のケーキは

いつもより柔らかく膨らんだ。

 

 

わたしたちは、護られている。

誰もが、

赦されている。