Keywords感謝

 

わたしが「感謝」がどんなものかを知ったのは、35歳とかそんな大人になってからだった。

まもなく9歳になるタオ君は、感謝を教えていないのに、ずっと感謝を自然にして生きているように見える。

 

誕生日に

ディズニーランドに行きたいと言ったタオくんに

がんばって調べたけど

どうしてもママひとりでは難しくて連れていけない気がして

ごめんね。もうちょっと待ってね。方法を探すからねと伝えた。

 

欲しいものは?と聞いても無いと言い、我慢している風でもなく

「そういえば、ぼくが牛乳を飲まなかったのに背が高くなったのは、ママの料理が上手でバランスが良いご飯だったおかげだよ。」

と言う。

 

わたしが8歳だった時は

〜のおかげだ

なんて言葉すらきっと知らなかった。

 

タオ君はホテルが好きだ。

だから、旅行に連れてってあげたいけど

毎年、無理して辛い思いをしながら

パニックになりながら出かけていたから

今年はお休みにしたいと思って「ごめんね,また夏にどこかに行くから、ディズニーランドはもうちょっと待ってね」

そう言うと

「ママ、ぼくは誕生日旅行、上高地に行ったので十分だと思ってるよ。」

とさらりと言った。

 

わたしが子どもの頃は

何もかもが不満で

連れて行ってもらう場所も

買ってもらうものも

何もかもが、なにか自分の欲しく無いものばかりで

 

私はいつも不機嫌だった。

両親は、これだけしてやってるのに感謝も無いのかとしょっちゅう言っていた。

 

辛くて嫌な毎日に

改善の余地はあれども、感謝する気持ちには程遠く、それはただの強要か、別世界の存在だと思ってた。

 

 

どうしたらそんなに優しくあれるんだろう。

上高地なんてママが行きたいからついてきてもらっただけで、タオ君の行きたい場所じゃなかったはずなのに。

 

ずっと惜しみなく愛を注いでくれるタオ君に

感謝が止まらなくて、

 

でも今、タオ君がいるわたしは、ようやく

自分が小さい頃本当にほしかったものは

誰もが欲しがるようなプレゼントや旅行じゃなくて

マイが一番幸せなことは何だろうと

寄り添ってもらえることだったんじゃ無いのかなとそう気づいたんだ。

 

少しでも心地悪いと我慢ができなかった私は

周囲から嫌われ、わがままで可愛げがないと言われてきたけど

タオ君は、毎日

ママ可愛いよ。と

言ってくれる。

 

わたしはタオ君にひどいことしてばっかだけど

彼の爪の垢でも煎じて

あんな風に高貴でいたいと

毎日思うんだ

 

タオ君を見ていると

豊かなひとってこういう人のことを言うんだなと

毎日そう感じるくらい

既に満たされていて

感謝していることに

尊敬する。

 

威張らず謙虚で、優しくて

時に弱くて泣き虫だけど

わたしの幸せを真剣に考えてくれるタオ君

 

わたしには

残りの人生

君に何をしてあげられるかな。

 

たくさんさらさらして、笑って、ハグして

愛してるよと言い続けるよ。

タオ君のしたいこと

全部叶えてあげたいよ。

 

タオ君が、マイの子どもに産まれてきてくれたことは

わたしの人生で初めて家族になれた

唯一の宝ものだよ。

 

 

いつか一緒にディズニーランドにいこうね

無理してがんばって2人で行くんじゃなくて

簡単な方法を見つけて

お城で写真撮ろうね

 

お誕生日おめでとう

と感極まって言ったら

まだだよ。金曜だよ

と言われた😂

 

毎日が誕生日だよ

You are better than birthday だよ。